[LP]Yuki Kawana - Atmospheric Margin [DAMNABLY138(Damnably & Crown Vic Records)]

東京出身現在はUSを拠点に活動するシンガーソングライター Yuki Kawanaによる15年ぶりとなるアルバム。
レコーディングは、LFRリリース第一弾にして、Deerfoof等のレコーディングも手掛けるMemory MapのMike Bridavskyが自身のスタジオRussian Recordingにて敢行、アメリカの大地の空気をふんだんに吸ったフォーキーでカントリーな壮大さとサウンドプロダクション、コードワークや歌い回しは日本特有の感じももちろんあり、絶妙なバランスで成り立ったオルタナ/インディーロックサウンドに、日本語と英語を行き来する力強いヴォーカルが素晴らしいです。





[レーベルインフォ]
2023 年、アメリカのインディアナ州ブルーミントンのローカルスタジオ Russia Recording にて、近年 Deerfoof のレコーディングも 行った Mike Bridavsky をエンジニアに迎え、ドラムス Will Rose 、ベース Levi McGranahan 、ギター Alan Milner と共に 15 年ぶりになるニューアルバム Atmospheric Margin を制作。
ソロデビューアルバム secret plans of a special artisan のリリースより大分経つ。インディロックシーンも盛んなインディアナ州 ブルーミントンに移住、大学街特有のインターナショナルな環境と文化の中、異国での暮らし方と良質な音楽を模索する日々を経て、再びゆっ くりと現地を拠点に音楽活動を始める。 US インディーロックシーンに常に影響を受けてきた彼女の今回の作品は、前作の流れを継ぎ、さらに フルバンドとともに楽曲の幅を広げ、このジャンルにおける彼女の優れた作曲能力を再確認するものである。
アルバムの曲は日本語と英語が織り交ぜられ、観察、気づき、個人の成長というテーマが貫かれ、ハイライトされている。新しい始まりと少し 寂しい懐かしさを感じさせる Springlike と Picture, Map 、物憂げな不確実性を表現した Magic Hour と In Gale 、つながりへの 願望が表れた Sailing 、 Cross Out the Numbers 、 Candid 、さらには A Safety Instruction 、 Over the Islands に見 られるブレイクスルーの瞬間まで、幅広く描かれる。彼女の独特な文体は、好奇心に満ち、時にはコミカルで少しシュールレアリスム的な構成 を持ち、対比や詩的表現で儚い情景を生み出す。そして力強いボーカルは、90 年代の映画サウンドトラックへの懐かしさを呼び起こさせる。