[TAPE]mouse on the keys - ”Pointillism” [MOT-039]

[TAPE]mouse on the keys - ”Pointillism” [MOT-039]

販売価格: 2,000円(税込)

商品詳細

日本のポストハードコアバンドシーンを作り上げたバンドの一つninedayswonderのメンバー、川崎昭(Drum)氏中心に、新留大介(Piano / Keyboard)、白枝匠充
(Piano / Keyboard)によるインストポストロックバンドmouse on the keys の2023年リリースコンセプトアルバム。
2023年2月マツモト建築芸術祭で行われた公開制作「mouse on the keys : Pointillism」9曲入り音源。
このコンセプトでしか生まれない一音一音の特有の緊張感、響き、ミニマルな構築美、凄すぎる作品です。




A1 Pointillism01
A2 Pointillism02
A3 Pointillism03
A4 Pointillism04
A5 Pointillism05
B1 Pointillism06
B2 Pointillism07
B3 Pointillism08
B4 Pointillism09
B5 The Dawn (piano version) [Cassette Bonus Track]
B6 The Dusk [Cassette Bonus Track]

【イントロダクション】
今作は、2023年2月長野県松本市で開催されたマツモト建築芸術祭において「mouse on the keys: Pointillism」として発表されたものを元に構成されている。「Pointillism」と いうタイトルは、3人のメンバーから発せられる音によって点描画のように音楽を作りあげたいという思いから名付けられた。そもそもこの企画は、マツモト建築芸術祭・おおうちおさむプロデューサーのアイデア(数日でライブ1本分の楽曲を公開制作し、ライブで発表する)から始まった。はじめは躊躇したものの、バンドの新たな方向性が掴めるはずだと出演を決めた。
松本市中町・蔵シック館で3日間(実質トータル15時間)制作、最終日に同市・信毎メデ ィアガーデンにてライブでの発表が計画された。緻密に作曲し、練習に時間をかけライブを行ってきたmouse on the keysにとっては、異例の条件(有観客での制作、音量や 制作時間の制限など)が突きつけられた。かつて造り酒屋の屋敷(1888年築)であった 木造2階建ての蔵シック館には、いっさい防音が施されていない。楽器の選定について も異例づくしで、音量制限に対応するために、プリペアドピアノやリサイクルショップで調達した日用品が使用された。さらに、新留大介のソロでお馴染みのElektron Octatrackや制作では初登場となるエレクトリック・ベースが加えられた。母屋の玄関を制作スペースとし、土間から板の間にかけて楽器を設置した。
土間上の天井はかなり高く、マス目状に組み上げられた梁が特長の吹き抜けがあり、グラスや鍋の音が天然のリヴァーブによって心地よく響いた。電気楽器の音量は、アンプラグドの響きに馴染むよう注意が払われた。1音鳴らすだけで音が充満してしまうこの空間では、3人の演奏が自ずと点のようになっていった。音を増幅させることを前提に作られた楽曲とはまた一味違う、しなやかでエキサイティングな楽曲が立ち現れた。制作から発表までの全行程をアンビソニックス方式マイクによる360°録音とiPhoneで録音し、それらをミックスさせた。その中から9トラックが厳選され、録り音そのままのもの、エディットやエフェクトを施したものなどがトラックリストに並べられた。これだけ手軽に、15時間で今作を生みだすことが出来たということは、バンドにとって楽曲制作のパラダイムシフトが起きたと言える。今作は、mouse on the keysの未来への架け橋だ。これからが楽しみである。
川崎昭 (mouse on the keys)