[CD]climb the mind - 蕾 [STSL203(stiff slack)]

[CD]climb the mind - 蕾 [STSL203(stiff slack)]

販売価格: 2,420円(税込)

商品詳細

名古屋の至宝スリーピースclimb the mindの2020年リリース4thアルバム。

下記、レビューなのか感想なのかアルバムを聴いて思ったことをひたすらに書いただけの文章です。
ドラムチェンジ後初のアルバム”チャンネル3”から3年ちょいで生まれたアルバム。
"チャンネル3”では、新ドラマーゆーぴょんさんはゆーぴょんさんが思うクライムを意識して、山内さんと富田さんは二人が思うゆーぴょんさんを意識して作った結果生まれた作品のように感じました。
今作”蕾”は、"チャンネル3”を経て、3人の向かうイメージが自然とがっちりハマった、無駄を削ぎ落とした唄モノアルバムに聴こえます。であいとわかれ。感覚的にはほぞ2みたいな。
まさに、心が躍動する音を聞いた、気がします。
このアルバムのおかげでしばらくは生きられます。

一部ネタバレあり。
M1”灯火"
どんなアルバムなのだろうとドキドキして聴いていると、ギターが歪み「灯火はまだ消えていないか?」と唄った瞬間にもう心奪われました、アウトロのギターのメロディー、繰り返されるドラムフレーズ、ベースのさりげないメロディも重要、序章的な一曲でありつつ、この曲にClimb The Mindというバンドが全て詰まっているように聴こえます。


M2”ヒューマンビーン”
“灯火"のアウトロのドラムから、これぞクライム節クリーンギターのアルペジオと唄うベースにのイントロに繋がっていく感じ、こうなったらクライムのもうペース、サビの終わりアレンジと「大きく育てよ」という言葉がたまらなくグッときます。

M3”避雷針”
いきなりたっぷり歪んだバーストパートから始まる楽曲、メロディーの裏でさりげなく重ねてあるギターも効いています、”チャンネル3”を作ったからこそ出てきた感じの楽曲に聴こえます。言葉とメロディーの配置の仕方、節回しが完全に山内さんでしかないです。

M4”歩み”
唄の間を縫うようにとずっとメロディを鳴らすベース、2回目のサビへ入る前の、同じ音で繋ぐ素朴なギターとか、希望に向かうアウトロのドラム、全部愛せます。
もし自分に女の子生まれたら"あゆみ"って名前にします。

M5”アーチをくぐれば"
最初のギターのアルペジオ、ベースのメロディーだけで優勝、サビのことばとコード進行がなんとも切ない。
最初アルバムを通して聴いた後、この曲だけを何度も何度も何度も繰り返し聴きました。個人的に"現状"一番好きな曲。
"困ったサンは背中を押されて”は僕の超お気に入り曲なんですが、少し似たイメージ。


M6”蕾”
アルバム表題曲。アルバム後半へ向かう序章的楽曲、ことばの一文字一文字が身体に刻まれていく感じがします。

M7”ペーパームーン”
この曲はライブで一度聴いたことがあって、サビで何度も同じことばを繰り返すのでその部分は覚えていましたが、歌詞カードを見ながら聴くとやはりまた違ってきますね。歪んだベースのメロディーもまた気持ち良い、ほぞでいったら"ほぞ”的な存在でしょうか。ライブで観たのは一度だけなのにこの時の映像が頭に刻まれてます。

M8”無実の果実"
明日、照らすのヴォーカル友哉さん作詞、それに影響されてかメロディーワークも少しいつもと違って聴こえます、ドラムの展開がアルバムで一番ドラマチックな気がします。

M9”つよがり"
Discharming Manのスプリット7インチにも収録されていた楽曲、アルバム用に再録。"デスマッチ"の時もそうでしたがミュートフレーズもクライムの醍醐味、ゆーぴょんさんのコーラスも光りまくって名曲度マシマシ、この今日もクライムマナーなサビ前フリフレーズも最高、アルバムラストに相応しい最後。